2010年03月16日

ギャルとB-boyとイケメン







いつもの撮影場所に着くと、その横にギャル2人とB-boy2人がいた。
丸刈り頭に斜めかぶりのキャップ、ダボついた服装で地面にしゃがんでタバコを吸っているB-boy。
高いテンションで、酒焼けなのかしゃべり過ぎなのか、ギャルのかすれた声は朝の街に響いている。

何を話しているのかは判らない。
だるそうな、語尾が伸びた男の声と、
「超ー!」とか「マジでー!」と言った言葉だけは耳に入ってくる女の声を横にしながら、
僕は毎日繰り返す、一連の動きでカメラを三脚にセットした。

そこに2人連れの男がやって来た。
ズボンをブーツイン男と戦隊ヒーロー爽やか系男子だ。
(因に僕は、ブーツインできる男とできない男の境界には大きな壁があると思っている。ぼくはできない。)

戦隊ヒーロー爽やか系男子が、ギャルに笑顔で手を振りながらカメラの前を横切った。
ギャルは完全に体の向きを変えた。
「お兄さん、何処の人?」

なんだこの会話。知り合いではないのか?

ギャルとイケメン、4人の輪が完全に出来上がっている。

僕はピントを合わせながら、B-boyのことが気になった。
こっそり、チラリと横を見る。

しれーとタバコを吸いながら、よっこらせっと立ち上がる。
視線も定まらず遠くの方を見ている感じで、体を横に揺らしながら、
まるで次の用事があるかのように、黙ってその場を立ち去った。
その背中は完全に敗北感、一杯である。

イケメン「あの人達、友達?」
ギャル「全然、ただしゃべってただけ」

イケメンがB-boyからギャルをかっさらった。

撮影を終了し、目の前の4人の会話に多少気を取られながら、
僕は静かにカメラを片付ける。

すると、イケメンは信号が青に変わると、あっさりと別れを告げてその場から立ち去ってしまった。
今度はイケメンがジャッジを下したのである。

取り残されたギャル。
さーどーする、と思いきや、
センター街の方から歩いて来た男2人組に、「おにーさーん」と声を掛けている。
短髪でセカンドバックを持った地方から出て来た様な男と大学生風男。

次の主導権はギャルなんだろうな、と思いながら僕は三脚をたたんで、
その場を離れた。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 19:04Comments(0)

2010年03月05日

THE HERO





http://en.tackfilm.se/


ハハハ、凄い。
あくまでシャレの範囲なら楽しい。

普段、写真の合成や修正がもう当たり前の世界にいるので、
ある種「なんでもあり」、「なんでもできちゃう」ということに
慣れてしまう怖さを再認識。

是非、自分の顔でお試し下さい。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 10:42Comments(0)

2010年03月01日

Made in U.S.A








写真のプリントを収納する箱を買った。
アメリカ製。
写真をファイルするものや、こういった収納するものは
たいがいアメリカ製かフランス製だ。

ぴったりとラッピングされたビニールを剥がして開けてみる。
すると何か黒い小さな点が揺れた。
クモだ。
上蓋と底を結んでいたクモの糸が、僕が開けた拍子に切れたのだろう。
その糸にくっついて、ブラーンとなって、死んでいた。

アメリカのどこの工場から来たのかは判らないけれど、
多分船便だろうな、日本に来て、
新宿西口ヨドバシカメラのB1で僕に買われて、
僕の部屋で発見されるとは、ちょっと面白い。

カメラを取り出して、写真に撮る。

ちょっとだけノスタルジックな気持ちもそこまでにして、
箱に写真をしまいたいので、テープで貼付けて、くもを取り除こうとした。
すると死んでもなおの抵抗か、糸がテープに絡まって、くもが床に落ちてしまった。
「えー!」と、一人声が出てしまう。
目を凝らし、ようやく見つけては、今度は確実にテープに引っ付けて、
丸めて、サヨウナラ。

なかなか写真の納まりの良い箱だ。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 17:18Comments(1)

2010年02月23日

スクランブル交差点のおばさん2









「今日もいるのかい、おはよう。」
会えば挨拶を交わすようになった。

一言二言の会話が、なかなかストレートで面白い。

「あんたプロ?写真て高く売れるのかい?」

「写真が好きなのか?じゃーがんばりな。」

「休まず毎日、それが大事だね。
 嫁子供はいるの?しっかりしないとだめだよ。
 親孝行もするんだよ。それが一番だ。」

年長者のよくある小言と言えばそれまでだが、
朝一番に聞くと、日めくりカレンダーに載っている今日の教訓みたいで
わりと素直に聞ける。

ある時、20代ぐらいの男性が僕のことを見ながら
おばさんに、何を撮っているのか、など質問しているのがちらりと聞こえてきた。
「そんな事は私は知らないよ。あの人の事はあの人が一番知っているんだから
あの人に聞きな!」
男性はそのまま何処かに行ってしまった。

また別の日。
一人の男性がおばさんに、肉まんと缶コーヒーを渡して、すぐに去って行った。
その背中に向けて怒鳴っていた。
「こんなこと、するんじゃないよ!
 今の時代、人に親切にすると、あんたが足をすくわれるよ!」
言葉の最後の方は、いつもの独り言のようにブツブツとつぶやくよになっていった。

「おはよう」と挨拶を交わすと、
通りすがりの、
遊び帰りの気だるさの残ったおねーちゃんや、
出勤前のおじさん達が、
一瞬怪訝そうな目で僕を見る。

でも僕にしてみれば、
例えば馴染みの店ができて、
そこの常連さんと顔を会わせる度に言葉を交わす、みたいに
この渋谷スクランブル交差点の空気に馴染んで来たようで、
少し嬉しい。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 14:47Comments(1)

2010年02月15日

スクランブル交差点のおばさん1







彼女はホームレスである。
ほうきを持って、路上のゴミを掃除している。
いつも何かブツブツ言いながら。

2月10日
カメラを一度セットしたのだが、
撮る場所を道路の反対側にしようと思い、移動した。
改めて、と思った時に気付いた。
前の場所に、フィルムやポラ、ホルダーを忘れて来てしまった。

「ヤバい!」
カメラを担いで、急いで戻ろうとするも、
前の赤信号がなかなか変わらない。
じれったさに青に変わる前に走り出した。

道路を渡り切る所で、スクランブルおばさんが
両手に僕の忘れ物を全て持って歩いて来た。
「ダメじゃない!
私、お兄さんが写真撮ってるのを見てたからさ。
いなくなったから交番に届けてあげようと思ったよ。」

丁重にお礼を言い、もとの場所でその日の一枚を撮影した。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 12:06Comments(0)

2010年02月09日

2月X日







6時3X分 撮影。

「珍しいカメラですね。」
「何を撮っているんですか?」
警察が近寄ってくる時は、いつもこうだ。
物腰は柔らかく、でも目は疑り深く笑っていない。
今朝は両サイドから挟まれた。

僕は「交差点」とわざと不機嫌に答えた。
「別に疑ってないからね。
これから通勤の人が増えるから、
トラブルに巻き込まれないでね」
と言い残し、去って行った。

毎度イラっとはするが、
「おっ!来たな」とそのやり取りを
多少楽しむことにする。

トラブルは嫌だからその時はきちんと守ってよね、
と都合良く思う。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 16:39Comments(0)

2010年02月03日

2月2日の朝

















6時5分起床。
前夜からの雪の為、車で出かけるのはやめる。

6時41分。撮影。

せっかくなので代々木公園まで三脚にカメラをつけたまま担いで向かう。
手袋を忘れたので、三脚を持つ手が冷たい。
もしかして誰もいない、真っ白な代々木公園か、と思ったが
犬を遊ばせている人や、一眼レフカメラを持った人が数人。
2年ぶりの雪なので、ここぞとばかりに、出動。
僕もその一人。
東京っぽい。  

Posted by カメラマン☆谷口 at 12:04Comments(3)

2009年12月09日

2009年12月ある日の朝







  

Posted by カメラマン☆谷口 at 19:01Comments(0)